躍進する今こそ
重要なフェーズ
保坂 慎也HOSAKA Shinya
2009年入社
環境自然循環部門 リサイクリングワーフ秋田所長
秋田県秋田市出身。中途採用で入社し、産業廃棄物中間処理施設 リサイクリングワーフ秋田の立ち上げに参画。リサイクリングヒルズ潟上主任、リサイクリングワーフ秋田副所長を経て、所長として施設の運営管理に携わる。
巨大な炉を滞りなく動かし続ける
リサイクリングワーフ秋田を立ち上げるタイミングで入社しました。電子部品製造業に10年ほど従事していましたが、不景気のあおりを受けて転職を決意。もともと機械や重機のオペレーションに興味があったので、仕事に必要な資格を自分で取得して入社し、プラント竣工に向けて準備から携わりました。今は所長を務めています。初期のメンバーでここに残っているのは、私だけになりました。
おもな役割は、産業廃棄物中間処理場の核となる焼却溶融炉の運営管理。原価、搬入処理在庫、運転、修繕など業務全般の管理を担当します。自分たちでできることは何でもやるのが基本なので、現場の作業や修理もこなします。プラントは24時間365日稼働。もし不具合などで炉が止まると、廃棄物処理ができずに在庫が溜まるので、極力動かし続けたい。出社後は炉に直行して、運転音に異常がないか耳で確かめるのが毎朝の日課です。
自社で生み出した理想的なサイクル
当社の特徴は、産業廃棄物処理のみならず、解体、収集、リサイクル、発電など、事業の全てがひとつに繋がり、自社で完結できること。大きな意味がありますし、担当部門が違っても、連携して仕事がスムーズに進められます。また、自社で所有する機械や重機も揃っています。個人的に、この仕事に向いていると思うのは、普段から機械や車をいじったり、修理したりするのが好きな人。免許さえあれば、どんな機械でも動かすことができます。
最も印象に残っているのは、東日本大震災の日の出来事です。プラントが竣工したのが2011年2月。翌月の3月11日は、メーカーさんとの会議中に地震が発生しました。高温の回転炉は緊急停止すると歪んでしまいます。あの日は手引書を片手にみんなで現場を走り回り、復旧方を実践して何とか危機を回避しました。この経験を教訓に、現場担当者は全員対処法を覚えて安全体制を整えています。だから緊急時の対応はいつでも迅速です。
晴れた日はツーリングへ
旧車ブームの波に乗って、若い頃に走らせていたバイクを修理して、再び乗り始めるようになりました。休みの日は、ツーリングで男鹿半島をぐるっと一回りしたり、ガレージでバイクをいじったりしながら過ごします。天気のいい日に一人でふらっと乗りに行くのが好きですね。
また、北海道には二人の孫がいます。コロナの影響でずっと会えていないので寂しいです。
孫たちが帰省した時は、会社に連れて来たりしました。大きな重機を見ると、すごく喜ぶんです。どんどん成長しているだろうけど、再会できるまでまだ時間がかかりそうなので、今はLINEで連絡を取り合っています。
新炉の完成に向けて、さらなる高みへ
敷地内に建設中の新炉が完成し、2炉の体制になっても適正な維持管理が続けられるよう、今から準備をすすめています。この業界においては、コロナの影響が少なかったため、毎日忙しい日々を過ごしています。また増進した若い人たちの育成にも力をいれていきたいです。
最後に将来の仲間へ
モノを作る上で産業廃棄物処理は必要不可欠であり、社会的価値の高い仕事だと考えています。大変な作業を伴うことも時にはありますが、前向きに考えて挑戦して欲しいです。リサイクリングワーフ秋田では、第2の炉、破砕施設や選別場の新設が控えていているほか、ユナイテッド計画全体でも大規模な事業が次々と展開される予定です。企業がさらに成長するフェーズにあるので、ここで仕事をするのは、今が絶好のタイミングだと思います。